発声に関わるあれこれ

呼吸と発声トレーニング

発声の前にまず、体のしくみを説明します。呼吸は、空気を吸い込む吸気によって胸郭は拡がります。そして、吐く息呼気によって胸郭は収縮します。この吸気と呼気の調節をするために必要なのは、「腹式呼吸」です。ですから腹式呼吸ができるようにトレーニングすることをおすすめします。そして、発声ですが、声を出すということは、声帯によって行われます。声帯の部分を呼気によって振動させることで発声になります。そのため、発声は声帯だけ働けばよいということではありません。肺の周りの筋肉や呼吸などもきちんと調節されて働く必要があります。その調節をさせるために行うトレーニングが発声トレーニングです。また、大きな声が出るようにするためには、他の器官との共鳴が大切です。そのため、鼻腔や副鼻腔などのつまりを解消して、音を響かせることができるようにしておきます。つまり、体全身で発声するというようにトレーニングをすることをおすすめします。

喉を開くトレーニング

上手に発声をしたいのであれば、「喉をしめつけない」「上手に発声できないようなことはしない」などに気をつけます。上手に発声するには、日ごろから喉の開きを保ち発声できるようにトレーニングをします。発声は、喉からではなく、お腹から発声するようなイメージでトレーニングします。お腹から発声することで、胸部や頭部と共鳴することができます。ですから、喉を開いて、止まることなくお腹から真っすぐに発声できるようにトレーニングが必要です。発声が上手にできない人は、舌や顎が影響しています。「顎が上がっている」「舌に力が入り過ぎている」などが原因です。その場合は、口を開くときに顎を軽く引き、舌は力を抜き、喉の奥が見えるように口を開きます。そこで、喉を開くためのトレーニングを紹介します。1.肩や首の筋肉をほぐして、力を抜きます。2.筋肉を20秒から30秒間、ストレッチのように静止させます。3.広く共鳴できるように維持します。

ビブラートをきかせるトレーニング

バラードなど歌い上げたいときに効果的な「ビブラート」という方法があります。ごく普通の声で歌うだけでもよいと思います。しかし、ビブラートを効果的に使うことで、さらに魅力的な感動を与えることができる歌になります。そのビブラートは、簡単にいうと音を響かせるということです。のどぼとけや顎の動きによってビブラートを作り上げている人もいますが本当のものではありません。本来のビブラートとは、横隔膜で作られるものなのです。そこで、ビブラートの発声トレーニングを紹介します。まず、みぞおちを手で押さえて、咳を軽くしてみてください。押し出されてくる部分が横隔膜になります。そして「あー」と声にしてみてください。横隔膜が震えていることが分かると思います。これがトレーニング方法です。発声するときにこの横隔膜の震えを意識していると、正しいビブラートができるようになります。このトレーニングをするときは、力を抜くことが大切です。

高い音を出すトレーニング

歌うときに高い音を無理して出すと、喉が痛くなることがあります。無理してだしても声とはいえず、ただの音になってしまいます。そこで、高い音を出すためのトレーニングをまとめました。次の項目ができるようにトレーニングをしてみてください。1.力を入れすぎず、体をリラックスさせます。2.顎に力を入れすぎないようにします。音域を狭くする原因になります。また音を響かせづらく、疲れやすくもなります。3.舌に力を入れすぎないようにします。喉を狭くしてしまうので、発声しづらくさせます。4.上歯の裏あたりに音を当てるイメージをします。5.鼻腔にも響かせます。声は響かせて声にするものなので、喉だけでなく鼻腔など体全身で響かせるように意識します。6.前でなく上に向かって音を出すようにします。7.重心を下げます。高い音を出すときに重心が上にあると、声が細くなるのでバランスが悪くなります。発声をする際にお尻を締めることで重心が下がります。

声量を出すトレーニング

声量がなくて悩む人もいると思います。しかし、声量がないのは発声トレーニングによってよくすることができます。声量がない原因としては、「筋力的な問題」や「筋力があっても、うまく使えていない」などです。これらをよくするためにトレーニングをすることをおすすめします。1.腹式呼吸をマスターします。2.体全身を使うように意識して歌います。3.歌のための筋肉を鍛えます。などのトレーニングです。まず腹式呼吸は、トレーニングで身につけることができます。体全身を使うようにして歌うには、発声をするときに腹筋を押し出すようにトレーニングします。また背筋を伸ばして胸を張って胸への響かせることを意識して、お尻は、力を入れて締めます。これらを意識したり、トレーニングをして、腹式呼吸ができるようになったら、喉の奥で響かせるようにして発声トレーニングをします。すると、発声も大きくなり、安定した声量に改善することができます。

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